
「オリジナルTシャツを作ってほしい。」
ここ数年、そんな嬉しいお声をいただくことが増えました。
そのたびにわたしは、
「ぜひ作りたいと思います!」
と元気よく返事をしていたのですが、気づけばずいぶん長い間、作る作る詐欺状態でした。
デザインのイメージは色々ある。
でも、どこの会社に発注しよう?
Tシャツの色は?
サイズ展開は?
生地は?
考え始めると決めることが多すぎて、なかなか前に進めません。
実はわたし、Tシャツには少々こだわりがあります。
首もとの開き具合。
丈の長さ。
色合い。
肌ざわり。
そんなことを考え出したらキリがありません。
一度自分の目で見て、手で触って、着てみないとイメージが湧かないタイプなのです。
そういえば、オラクルカードを作ったときも同じでした。
印刷会社に発注する前に、自宅のプリンターでカードや箱を試作していました。
完成形を想像するより、まず作ってみる。
その方がわたしには合っているのです。
なのに、なぜか今回はその発想が抜け落ちていました。
「そっか。まず自分で作ればいいんだ。」
思いついたわたしは、電気屋さんへ向かい、自宅のインクジェットプリンターで印刷できるアイロン転写シートを購入しました。
正直、自分で作るTシャツにはあまり良いイメージがありませんでした。
洗濯したらすぐ剥がれそう。
安っぽくなりそう。
いかにも「自分で作りました感」が出そう。
そんな思い込みがあったのです。
でも、何事もやってみなければわからない。
それに、自分で作れば好みのTシャツを選べるという大きなメリットもあります。ZARAでちょうどいい感じのTシャツを見つけました。
試しに、桃尻桃子先生のTシャツを作ってみることにしました。
桃子先生のチャームポイントは、なんといっても後ろ姿。
そこでイラストをTシャツの背中に大きく配置することにしました。
まずはイラストを反転させて転写シートに印刷。
転写なのでプリントしたいイラストを反転させることがとても重要です。

アイロンで丁寧に押し付けながら貼り付けていきます。

冷めるのを待って、端からゆっくりはがしていきます。とてもドキドキする作業。
でも思った以上にきれいに仕上がりました。

「いい感じやん。」
家族からも絶賛。
もっと早くやってみればよかった。
そして実際に着てみると、新たな発見もありました。

もう少しだけ下に配置した方がよかったかな。
イラストのサイズももう少しだけ小さい方が自然かもしれない。
でも、それは作ったからわかったこと。
頭の中で考えているだけでは、気づけませんでした。
わたしって本当に、やる前から考えすぎてしまうことが多い。
失敗したらどうしよう。
無駄になるかもしれない。
もっと良い方法があるかもしれない。
そんなふうに考えているうちに、気づけば時間だけがどんどん過ぎていきます。
でも今回のTシャツ作りで感じたのは、やっぱりこれ。
「まずやってみる。」
当たり前のその一歩が、次の答えを教えてくれるということでした。
完璧な方法を探してから動くのではなく、動きながら整えていく。
桃尻桃子先生がわたしに教えてくれたように感じました。
さて、このTシャツ。
桃尻を目指して、トレーニングの時に着るつもりです。
そしてもしかすると、そのうち本当に皆さんの元へお届けできる日が来るかもしれません。
その時は、またブログでご報告しますね。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ
