先日、長女が無事に小学校を卒業しました。あっと言う間の6年間。コロナによる緊急事態宣言で、自宅学習が続いた期間もありましたので、わたしの頃とは全く違う小学校生活だったように感じます。懐かしい入学式の頃の写真を振り返って改めて感じたことをここに記します。
ニコニコしてるけどお喋りがニガテな長女も勝手に成長してくれる
見た目はほわっとしているけど、とっても生真面目な性格の長女。
印象はいつもニコニコ。だけど、気持ちを言葉にすることがあまり得意でないところがあります。
低学年の頃は、学校での出来事をあまり話してくれず、また、わたしもうまく聞いてあげることができなくて、困ってイライラ……。
喧嘩になることもしばしば。
6年間を振り返って、わたしの印象的な長女の思い出と言えば……
・下校時、少し深めの側溝にはまって、顔をすりむいて帰ってきた
・授業中、ちょっとしたこと(本人にとっては大きなこと)がきっかけで、一時間ずっと泣いていたことが、毎年一回あって、先生を困らせた
・「10歳のわたし」という、4年生の時の節目の記録一式と、「10歳のわたしから家族への手紙」を家族に見せずに全部捨ててしまったこと。それをわたしが大激怒して喧嘩したこと。(とっても楽しみにしていたのでショックで大爆発してしまったわたし)
そんなことがありつつも、勝手に成長してくれました。
おうちのお手伝いは完璧。
戦力になってとても助けられています。
高学年になるにつれて、少しずつ学校での出来事をお話してくれるようになり、学校で泣くことも段々減っていったように感じます。
「小学校を卒業するわたしから家族への手紙」は、捨てずに渡してくれました。
感動でした。
親の思い出とこどもの思い出は違う
一方、長女の小学校の思い出と言えば……
・親戚の結婚式でハワイに行った
・勝手にスマホでYouTubeをみておこられた(ご飯なしにされた)
・妹に悪口を言われたから叩いたら妹が泣いた
(授業でやった「ぼくわたしの小学校の思い出」の娘のメモより)
子どもが思うことと、大人が思うことは当然違います。
親がどれだけ気にしても、その部分は子どもにとってはどうでもいいことで。
つまり、親がどれだけ口うるさく子どもに伝えても、響かないわけです。
(沖縄やハワイの思い出と並んで、YouTubeを勝手に見て怒られ、ご飯なしにされたことがあがってくるとは、よっぽどショックだったようです。わたしもやり過ぎました……。でも約束はちゃんと守らないとね。)
これから、思春期を迎える娘の気持ちを尊重しながら、いかに温かく見守るか……。
娘を信じて見守り、助けてほしい時は全力で助けてあげたい。(これが難しい……。)
着物に込めた想い
長女の小学校卒業式に、念願の着物を着ました。
親友の結婚式で着て以来、10数年ぶりのこの着物。
卒業式には、絶対着物で出席する! と、入学式の時に密かに決めていました。
入学式は、わたしの抗がん剤治療が終わって2ヶ月経った頃。
ウィッグを外して、ドキドキしながらベリーショートを披露した時でした。
また、この頃、放射線治療に毎日通い、この日も式が終わったあと、子供達を連れて放射線治療に行きました。
とてもラグジュアリーで、優しく寄り添ってくれる、素敵な放射線治療クリニックで、普通なら嫌に思う治療も、るんるんで毎日通っていました。
写真映えするクリニックだったので、ランドセルを持って撮影させてもらいました。
とても思い出深いクリニック。
残念ながら、このクリニックはもう閉院してしまいましたが、親子で癒してもらった空間でした。
この後、二度も再発して、また抗がん剤治療することになるなんて、この時思ってもなかったけど、色々乗り越えて今があります。
卒業式で着物を着れたことは、わたしが元気に過ごせた、ということ。
治療しながら子育てなんて、できるかな……と弱気になりつつも、家族や周りの人たちに支えられ、助けてもらったからこの晴れ姿で長女の卒業を迎えることができました。
助けてくれたみんなへ感謝の気持ちを着物に込めて。
わたしの、小さくて大きな夢が叶いました。
せっかく伸びた髪の毛。しばらくロングを楽しむつもり♪
何度も言うけど、元気が一番。
元気で過ごすことができている今の幸せをかみしめて、これからも楽しく生きていきたいです。
自分を信じること
娘の卒業式での最後のかけ合いの言葉
「自分を信じ 仲間を大切にし 未来へ向かって歩んで行きます」
このフレーズ。今のわたしに、とてもとても響きました。
自分を信じること。
わたしはとてもニガテです。
どんな時も、自分を信じること
そして、決して一人ではない
いつも周りには、助けてくれる素敵な仲間、友、そして家族がいる
頼り頼られ 助け合いながら
自分のやりたいことを大切にして
元気に楽しく過ごしたい。
娘もそうあってほしい。
改めて強く思った娘の卒業式。
幸せの3原則
しばらく余韻に浸って、ふと、矢沢あい 大先生の作品「天使なんかじゃない」の志乃ちゃんの送辞のフレーズでも、似たようなのがあったなと、思い出しました。
そうそう
幸せの3原則。
自分を信じること 周りを愛すること 明日を夢見ること
子どもの頃からずっと好きな漫画「天使なんかじゃない」。
何度読み返しても、いい漫画です。
ずっと大切にしたい幸せの3原則。
娘へ。母より
最後に。
娘へ。
どんな時も、あなたを信じています。
自分で考えて、自分で決めた道を、自信もって突き進んでね。
あなたの優しさは世界を救います。お母さんも何度も救われたよ。
心も体も大切にして、楽しい毎日を一緒に過ごそうね。 母より
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ