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今、ちゃんと大切にできてる?──伯母との思い出とDiorの香り

2025.05.18
Dior Addict

2025年の春、わたしは大切な人を見送りました。
育ての親のように人生を支えてくれた伯母の突然の旅立ち。
後悔と感謝、そして香りに宿る思い出を、今、そっと綴ります。

育ての親のような存在だった伯母

次女が中学に入学して間もない2025年4月。

一週間も経たないうちに、2人の身内を立て続けに見送ることになりました。

そのうちのひとりが、伯母です。

母の姉にあたる伯母は、わたしが生まれてからの44年間、育ての親のように何から何まで気にかけてくれていました。

まるで自分の子どものように、わたしのことを思い、助け、支えてくれた人でした。

おしゃれで、器用で、愛情深い伯母

赤い車と大人の女性と小さい女の子
伯母と伯母お手製のセーターを着た3歳のわたし

物心つく前から、可愛い洋服やおもちゃをたくさん買ってくれた伯母。
大きなウサギのぬいぐるみをプレゼントしてくれたこともありました。

3歳の頃には手編みのセーターを、小学生のときにはピアノの発表会用のドレスを作ってくれて――
手先が器用で、丁寧な仕事をする人でした。

中学生で吹奏楽部に入ったときはクラリネットを、高校生になってロサンゼルスのホームステイに行きたいと言ったときは、たくさんのお小遣いを持たせてくれました。
帰国後、アメリカの土産話を楽しそうに聞いてくれたこともよく覚えています。

就職して間もない頃、仕事が辛くて泣きながら電話をかけたときも、伯母は黙って、最後までわたしの話を聞いてくれました。

そして、結婚式、引っ越し、出産――
人生の節目にはいつも、さりげなく、けれど力強く支えてくれていました。

病のときも、いつもそばにいてくれた

ディズニーランドホテルの前に座る人達
2018年ディズニーランドホテルにて

わたしが乳がんを患ったときも、伯母は一緒にお医者さんの話を聞いてくれました。

最初の抗がん剤治療で入院した日も、病院まで付き添ってくれました。

手術が終わったあとには、夢だったディズニーのバケーションパッケージで、伯母と一緒にディズニーランドへ。

娘たちも一緒に、忘れられない夢のような時間を共に過ごしました。

いつも一緒に旅していたお正月

石垣島でサイクリング
2025年石垣島をサイクリング

ここ数年の我が家のお正月は、伯母と一緒に石垣島に行くのが恒例でした。

今年のお正月も一緒に、きれいな海を見ながら、サイクリングやパラセーリングを元気に楽しみました。

石垣島でパラセイリング
2025年パラセーリングを楽しむ伯母

特に、空の上から見下ろす大海原にとても感激し、「また来年も行こうね」と話していたのに……。

76歳。

まだまだ元気でアクティブな伯母が、まさかこんなに突然旅立ってしまうなんて思ってもいませんでした。

「あとで連絡しよう」が永遠の後悔に

ここ最近、忙しさにかまけて、伯母への連絡を後回しにしていたわたし。

「仕事が落ち着いたら、また連絡しよう」と思っていました。

そんなわたしに、伯母はわざわざ、わたしのホームページのお問い合わせフォームから「玄関に飾る絵を描いてほしい」と連絡をくれました。

そのメールに気づきながら、「いま抱えている仕事が終わって、来週くらいに返そうかな」と放置してしまっていました。

その翌日、伯母は突然、亡くなりました。

次女の新しい中学の制服姿の写真も送ってあげられないまま……。

“今日”を大切に生きるという誓い

「あとで」「また明日」
そんな未来の保証は、わたしたちにはありません。

「明日やろうはバカヤロウ」
この言葉が、今もずっと頭の中で響いています。

大事な人への連絡は後回しにしない。

なんで当たり前のことができなかったんだろう。

どれだけ忙しくても、一言伝えることはできたはず。

「ありがとう」を伝えたかった。伝えれなかった。

“今日”という日を、一生分の思いで大切に生きよう。そう誓いました。

毎日、自分や家族、大切な人たちが、朝、目覚めることができたら、それだけで感謝。

どうでもいい執着は手放して、本当に大切な人やものを大切に。

何より、自分自身を大切にしながら、本当に好きなものに囲まれて、自分らしく生きていきたい。

それが誰かの力になれたら、こんな幸せなことはないのだから。

香りに宿る、伯母の面影

Dior Addict イラスト

このイラストは、伯母が20年以上愛用していたDiorの香水の瓶。

Dior Addict 香水

瓶にはあと三分の一くらい残った状態で、次の新しい香水が用意されていました。

伯母が本当に好きな香りだったのだと思います。

おしゃれで個性的だった伯母に、ぴったりの香りでした。

その香りを思い出すたび、伯母の笑顔が浮かびます。

伯母を想って描いた一枚です。

玄関に飾って、毎日行ってきます、ただいまの挨拶をしています。

ありがとうで溢れる思い出とともに

今週末は、四十九日の法要。

きっと今ごろ、行きたいと言っていた大阪万博に何度も足を運び、ミラコスタで贅沢に過ごし、モルディブの水上コテージでゆっくりバカンスを楽しんでいると思います。

もっとたくさん一緒に旅をしたかった。

たくさんのことをしてもらったのに、何一つ返せなかった……。

感謝してもしきれないこの想いを胸に、今はゆっくり、伯母との思い出をたどっています。

神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ

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