
スマホのカメラロールを眺めていたら、懐かしい写真が出てきました。娘たちがまだ幼稚園だった頃、夏の公園で花火を楽しんでいる写真です。
このとき、わたしは トリプルネガティブ乳がん の治療のために 抗がん剤治療 を受けていました。副作用で髪が抜け、ウィッグ生活をしていた頃です。ウィッグの上からスカーフをヘアバンドのように巻いて、ずれないように固定しながら、おしゃれも楽しんでいました。
髪の毛が抜けることは治療前から分かっていたけれど、実際に変化していく自分の姿に、心が追いつかない日もありました。そんなときは、顔まわりに明るい色を取り入れることで、気持ちを少しでも前向きにしよう と思っていました。
いま、わたしは治療を終え、元気に過ごしています。当時幼稚園児だった娘二人も、この春、中学二年生と一年生に。
このブログでは、これから抗がん剤治療を迎える方が、少しでも気持ちを明るく持てるように わたしの経験を残したいと思います。そして、もし不安な気持ちでいる方がいたら、「絶対大丈夫」 と思えるきっかけになれたら、わたしも嬉しいです。
ウィッグについて
ウィッグは、わたしは 治療が始まる前に購入 しましたが、治療が始まってからでも大丈夫 です。焦らず、気持ちが落ち着いたときに、近くの 医療用ウィッグの専門店 で相談するといいと思います。お店のスタッフの方が、とても丁寧にアドバイスしてくれますよ。
ウィッグ選びのコツ
わたしは 治療前の髪型に似たスタイル を選びました。当時は幼稚園児の母だったこともあり、 日常になじむほうが気持ちが楽だった からです。
でも、せっかくなら 「今だけ」と思って、全く違う髪型や髪色に挑戦するのもアリ!
心機一転、新しい自分を楽しんでみるのも素敵ですね。
サイズ選びも大切です。
- 大きすぎると ずれたり、風で飛ばされそうになったりして落ち着きません。
- 小さすぎると 頭が締めつけられ、頭痛や肩こりの原因になることもあります。
試着して、ぴったりのサイズを選ぶのがベスト。 つらい治療期間を少しでも快適に過ごせるよう、体調と相談しながら気分が乗った時に、面倒でもしっかりフィッティングしましょう。
ウィッグを使ってみてよかたったこと
ウィッグを使わず、帽子だけで過ごすこともできます。でも、わたしはウィッグがあってよかった と思っています。
たとえば、ウィッグをつけてワンピースを着てお出かけするだけでも、気分がパッと明るくなります。
「今日は少し気分がいいな」という日には、ちょっとおしゃれなレストランでランチをして、英気を養うのもオススメです。
お医者さんに制限されていなければ、治療中も普段通りの生活が可能です。
もちろん、気分が乗らない日や落ち込む日もありますよね。
そんなときは 「今日は休む日」と決めて、ゆっくり過ごしてくださいね。
脱毛の時期と脱毛のケアについて
抗がん剤の副作用のひとつ、脱毛。
「髪が抜ける」と頭ではわかっていても、実際に抜け始めるとやっぱり悲しいもの。
何をしてもこの気持ちは簡単に埋められませんが、少しでも心の準備ができて、気持ちが和らげば… そんな思いでこの文章を書いています。
脱毛が始まったら不織布キャップが便利!
抗がん剤治療を始めてから1~2週間ほどで、髪の毛がパラパラと抜け始めます。
この時期、一番大変なのが 抜けた髪の毛の掃除。
枕元や床、服の上など、気づけばあちこちに髪の毛が落ちてしまいます。
そこで お家の中では「不織布キャップ」の着用がオススメ。
【 不織布キャップのメリット】
- 抜けた髪をキャップ内に留めてくれる ので、お掃除がラクになる
- そのままポイッと捨てるだけ!
- 黒色がオススメ(髪の毛が見えにくく、悲しみが少し和らぎます。)
【どこで買える?】
病院の購買・ホームセンター・100円ショップ・ネットショップ(「不織布キャップ 黒」で検索) などで購入できます。
「脱毛時期を少しでも快適に過ごすために」、ぜひ活用してみてくださいね。
粘着テープのお掃除道具、通称「コロコロ」も各部屋に常備していましたよ。
シャワー中の脱毛と洗髪のコツ
シャワーを浴びると、「永遠に抜け続けるのでは……?」と思うほど抜けていきます。わたしは 夫にお風呂場でブラッシングを手伝ってもらいながら、髪を洗ってもらいました。
- 家族がいる方は、洗髪を手伝ってもらうのもオススメです。
- 難しい場合は、美容院や医療用ウィッグ専門店で洗髪サービスを利用するのも◎
「一人でどうしよう」と抱え込まずに、頼れる人に頼ってくださいね。
ヘアケア、スキンケアについて
抗がん剤治療中は 肌が敏感になりやすく、乾燥しやすくなります。
【シャンプーの選び方】
- いつものシャンプーが 刺激になることもある ので、しばらくは 「湯シャン」(お湯だけで流す)でも十分です。
- もしシャンプーを使いたい場合は、低刺激のもの を選ぶのが◎。
【 スキンケアのポイント】
- お顔や手、全身が 乾燥しやすくなる ので、保湿をしっかり。
- いつもの化粧品で問題なければOK。刺激が強いと感じたら、低刺激のものに切り替えて。
治療中の肌はとても繊細なので、自分をいたわる「ご自愛タイム」を大切にしてくださいね。
ヘアアクセサリーを活用して顔周りを明るく
治療の影響で、まつ毛や眉毛も薄くなり、ウィッグだけだと 「なんだか物足りないな」 と感じる日もあるかもしれません。(わたしはありました。)
そんなときは スカーフを頭に巻いてみたり、ターバン風の帽子をプラスするのがオススメ!
- 「わたしにはちょっと派手かな?」 くらいの明るい色が、顔映りをパッと華やかにしてくれます。
- わたしは 大判のスカーフやダブルガーゼの布を巻いてターバン風にアレンジ していましたが、今はおしゃれで使いやすいものがたくさん売られていますよ!
ネットで「スカーフ風帽子」と検索したら色々出てきますよ。日常のアクセントとして、お気に入りのアイテムを見つけてみてくださいね。
なにより我慢しないこと
どんなに工夫しても、どうにもならないくらい 苦しい、悔しい、悲しい気持ちがこみ上げる日 もありますよね。
そんなときは、我慢しなくていい。
- 大声で泣く。
- 好きなものを買う。
- おいしいものを食べる。
「そんな気力すらわかない」日もあるかもしれません。
そういうときは、ただ 休む。何も考えずに、深呼吸して、横になってください。
♡ 無理をしなくて大丈夫。
♡ あなたは絶対に大丈夫。
♡ 心から応援しています。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ