36歳で乳がんになったわたし。その時、娘たちの年齢は5歳と4歳。あれから6年が経ちました。小さかった子供たちも、小学校高学年となり、長女はもう6年生。先日、小学校最後の運動会が終わり、勇ましい晴れ姿を見ることができて、とても嬉しく思いました。一学年下の次女も、いよいよ来年は小学校最後の年となります。少しずつ大人になっていく姿に、ちょっぴりさみしく感じる反面、たくましく成長していく様子を見守ることができて、幸せを感じています。彼女たちの小学校生活は、わたしの乳がん再再発のための抗がん剤治療とコロナ禍が重なりました。普通とは違った小学校生活。幼かった彼女たちの目には、「ママ」がどう映っていたのでしょうか。わたしの治療が終わって丸2年が経ったいま、子供たちに気持ちを聞いてみたくなりました。
小6長女へのインタビューに続き、小5次女にも問う
前回は、長女にインタビューをしました。
今回は、当時の次女の気持ちを思い出してもらいました。
前回みたいに、インタビュー下手くそと言われないよう頑張って聞き出したいと思います!!
小5次女の回答「人間の生命力って強い」
ママが病気だと知ってどう思った?
抗がん剤で脱毛した時の印象が強かったのかな。
普通に見えてよかった。
しんどそうに見えてなかったのならよかった……
よくわからんかった。お坊さんかと思った。
確かに。どうして髪の毛が抜けたのか、子供にとっては意味が分からないこと。
いったんゼロになったら伸びるしかない、ということかな。
髪の毛のことがよっぽど衝撃的だったのでしょうか。
生命力‼ 小5の回答とは思えない?! 逆にこどもの強さを感じます。
ちびっこに何か伝えたいことある?
ちびっこにできることってあるかな?
ニコニコ笑ったら、みんなニコニコする。
こんなことを思っていたのですね。
確かによく笑いかけてくれていたんです。時に無理しているのかな?? と思うくらいに。
たくさんの笑顔を向けてくれて、元気をいっぱいくれました。辛い治療、言葉にならない感情がすべて吹っ飛ぶほどに。
これから少しずつ思春期に入っていく娘たちに、たくさんの笑顔をお返ししたいです。
どんな時も笑顔で。
ニコニコ笑ったら、みんなニコニコする。
(ガミガミ口出ししないようにせねば……)
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ