大学の恩師からショッキングなニュースが届きました。
なんと、
わが母校である神戸海星女子学院大学が、来年度から学生募集を停止するとのこと。
翌日、Yahoo!のトップニュースにその事実が……
新聞にも。
大学のHPでも正式発表されていたので間違いない事実。
大学は永遠にあり続けるものと勝手に思い込んでいたので
4年間通っていた大学がなくなるのはとっても寂しいです。
わたしの精神を育ててくれた場所
毎日英語漬けだった学生生活。宿題に追われる日々。
担任制、保護者面談のある大学。
40人3クラスの少人数制大学。まるで中学高校のような体制。
だから大体の学生の顔と名前が一致します。
学生一人ひとりに対して、親身になって相談に乗ってくれる面倒見の良い、そんな母校は、
高校進路指導教諭が選ぶ「小規模だが評価できる女子大学」に4年連続 近畿第1位に選ばれています。
そして、個人を尊重し、寄り添ってくれる先生方。
「寄り添える人間でありたい」
常日頃そう思って過ごしているわたしの精神は、大学で学んだものなんだと
改めて気付かされました。
虫の知らせのよう
昨年末あたりに、ひょんなことから学生仲間数人と20年ぶりに食事をする機会があり、それ以来月一ペースで集まるようになりました。その頃のわたしたちにそんなショックな知らせが届くとは知る由もなく……
また、今年の3月に20年ぶりのゼミ同窓会が行われ、大学キャンパスで集まりました。
卒業以来です。ゼミの恩師と現学長(当時、音声学でお世話になった先生)を囲んで思い出話に花を咲かせたところでした。大学で集まるなんて、まるで虫の知らせのよう。
※同窓会の時のことはこちら。よかったら読んでくださいね。
声を揃えて言う言葉
会うとわたしたちは口々に「本当に、いい大学だったよね〜」と話していました。友達同士の思い出はもちろん先生方との思い出がたくさん出てくるのです。それはまるで昨日のことのように。先生と学生の関わりが大きかったことがわかります。
次にみんなが言うのが
「もっとちゃんと勉強しておけばよかった〜〜〜」
あれだけ毎日宿題に追われていたのに?!
社会人になって学生時代に学んだことがたくさん活かされていた証拠でしょうか。
これ、描けない人はもぐり?!
この大学の卒業生に、思い出の授業は?と尋ねると
恐らくほとんどの人が「英語音声学」と答えるのではないでしょうか。
これは、英語の発音やアクセント、リズムよく文の抑揚を付ける方法を、何度も音読しながら訓練する授業です。
当時流行っていた宇多田ヒカルの「First Love」の一節
〽︎You will always be inside my heart
このフレーズを使ってリンキング(音と音を繋げる)練習をしたのは、恐らくほとんどの卒業生が記憶に残っているはずです。
そして卒業生全員、このような音声器官のイラストが描けます。(今も描けるかは置いといて)
こちらは横から見た、/l/発音時のベロの位置の図。
いろんなパターンがありますが当時は全部覚えました。
(テストに出るよってやつです)
わたしは絵を描くことはもちろん大好きですが、ずっと学び続けてきた英語も大好きです。
世界中の人とお話できたら楽しいだろうなと子供の頃から思っていました。
いま娘たちも頑張って英語の勉強をしています。よく発音の仕方を聞かれるのですが、娘たちに正しい発音をカッコよく教えてあげたいので、英語音声学をちゃんと学び直したいなぁと思っていました。
だから、大学が閉学しても、卒業生のための大学として、開校してくれたらいいのにな。
きっと何らかのご縁があると信じています。
共有できる仲間がいること
この一件でひとつ嬉しかったこと。
この寂しいニュースを共に分ち会える先生、仲間がいること。
大学、先生、そして共に過ごした友へ。
心からありがとうございます。これからも繋がっていけたら嬉しいです。
(最後にもう一度だけ。音声学、学び直したいです。先生、大学、見てくれているといいな…)