
日々の暮らしの中でふと立ち止まったときに生まれる、小さな「気づき」。トイレやキッチン、通勤途中やお風呂の中――そんな何気ない瞬間にハッとしたことを、ゆるく、たのしく、ちょっぴり真面目に綴ります。
“自分を大切に生きるヒント”が、今日もどこかに転がっているかもしれません。
”自信がない”の正体
常日頃、感じます。
なんでわたしって、こんなに自信がないんだろうって。
自信をつけたくて、いろんなことにチャレンジしてきました。
個展を開いたのもそのひとつ。
やってみて初めて味わう喜びがあって、挑戦するのって楽しい!と感じました。
少しずつ経験を積むうちに、自信にもつながっていくはず……そう思っていたのに。
それでも、なんだか埋まらない不安。
「こんなに頑張ってるのに、なんでまだ自信がないんだろう?」って。
そんなことを考えたり、気にするのをやめたり、をぐるぐる繰り返していたある日。
トイレでフワッと気づいたんです。
──わたし、自分のことを信じてこなかったんだ。
日々暮らしていると、「これがいいかも!」って直感が降りてくる瞬間がありますよね。
でもその気持ちに従わずに、頭で考えすぎたり、ネットで検索したり、人の意見をそのまま受け入れたり。
結局、自分の本音を後回しにしてきた。
その積み重ねこそが、「自信のなさ」だったのかもしれません。
たとえば、ショーウィンドウで見かけたリゾートっぽい明るい色のパンツ。
「これ、かわいい!」と思ってお店に入ったのに、店員さんに勧められるまま、無難なオフィス向けの服を買ってしまったことがあります。
あとから「やっぱりあのカラフルなパンツが良かったな〜」と後悔。
振り返ると、そういうことって、日常で多々あります。
これからは、ちゃんと自分の気持ちを大事にしてあげたい。
“自分を信じること”を、少しずつ練習していこうと思います。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ
