
子どもの頃から好きなこと。
絵を描くことももちろんそうですが、漫画を読むことも大好きでした。
小学校の頃は、月刊少女漫画の「りぼん」を愛読し、毎月発売日にお店へ走って買いに行くほど、生きる楽しみのひとつでした。
続きのストーリーが気になって、友達と次の展開を想像して盛り上がったりしていました。
わたしは「こうなったらいいなぁ」と妄想するのが好きで、今思えば、そうした時間が想像力を育んでいたのかもしれません。
「漫画ばかり読んでないで勉強しなさい」という大人の声がどこからともなく聞こえてきそうですが、漫画を読むことは決して無駄ではありません。
わたし自身、漢字の読み方の多くは漫画から学んだと思っています。読んでいた漫画のおかげでテストの問題を解けたこともありました。
だから、娘たちにも漫画を読むことを勧めています。
最近、娘がわたしの子どもの頃からのお気に入り漫画を読んで感想を話してくれるのが、とても嬉しい時間です。

わたし: 「昔の漫画って言うなよ……」

次女: 「え?! まじで?!続きが気になって眠れない!」
もう完結していると思って「NANA」を週末に一気読みしていた次女。
実は21巻以降は作者療養のため休載中で、続きは出ていないのです。
21巻が最終巻だと思い込んでいた次女は、「えーーーーーー。完結してないの?!」とがっかり。
そんな彼女に「でも続きがどうなるか一緒に想像できるのが楽しいやん。」と話すと、少し考えて「たしかに」と笑ってくれました。
そして気づきました。
昔も今も、漫画を通して感じるワクワクや想像の広がりは変わらない。
自分の世界で物語を追いかける楽しさは、きっと親子で共有できる“終わらない物語”なんだなぁと感じます。
今度は、娘がおススメしてくれる令和の漫画を読んで感想を共有しようと思います。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ