
明日は、次女の中学入学式。成長の節目に立ち会える幸せを感じながら、これまでの道のり、そして今思うことを綴ってみたいと思います。
トリプルネガティブ乳がんサバイバー、今日も元気に生きています。

中学の入学式を控えた次女。
真新しい制服に袖を通す姿はとても嬉しそう。
その姿を見てわたしも嬉しいです。
桜の季節になると、トリプルネガティブ乳がんの治療をしていた頃を思い出します。
2017年に乳がんを患い、翌年に再発、そして更に2019年に再再発。つらい治療や手術を経て、現在、わたしは元気に過ごしています。
幼稚園卒園式や小学校入学式という、大きな節目の時に、ちょうど治療をしていたので、きれいな桜とともに、娘の成長をそばで見守ることができる幸せは、感慨深いものがあります。
わたしの使命は「元気に過ごすこと」
最近、自分の使命とは何か。よく考えるようになりました。
トリプルネガティブ乳がんを患い、再発を二度も繰り返して、それでも負けずに元気に生きている。
そんなわたしのありのままの姿を正直に届けることが、治療中の人の励みになったり、誰かの心のよりどころとなれば……。
元気なわたしで過ごすことが、社会貢献なのでは……。
そう思うようになりました。
実際、インスタグラムのDMで、「元気に楽しく過ごされている様子を見て元気をもらいます。」そういうメッセージを頂くことが増えました。
わたしの発信が届いている。それがわたし自身の活力になります。
これからも元気で過ごせるために自分のご機嫌を自分でとりながら、世の中を明るくするお手伝いができたらとても幸せです。
今回は、抗がん剤治療しながらの子育てについて少しお話しようと思います。
希望の光になりたい

治療中、正直「母として、これでいいのだろうか」と悩んだ時期もありました。
副作用で思うように体が動かず、抱っこもできない日、笑顔が出ない日もありました。
娘たちの前で大泣きして日もあります。
でも、子どもたちはそんな私をまるごと受け入れてくれました。
「ママ、今日もがんばったね」
「ママ、かわいいよ」
これらの言葉が、どれだけ心の支えになったか。
完璧じゃなくてもいい、弱い日があってもいい。そう思えるようになったのは、子どもたちのおかげです。
だからこそ、今は「元気でいること」自体が、大切な役割だと思っています。
病気や困難を経験したからこそ見える景色があって、それを言葉や絵で誰かに届けられるなら、それがわたしの使命。
明日の入学式では、制服姿の娘の横で、わたしも胸を張って立とうと思います。
桜吹雪に想いを乗せて。
今日の自分を、明るく生きること。それが、誰かの光になりますように。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ