
乳がんの治療を乗り越え、今も元気に過ごせていることに感謝しながら迎える一年検診。寒い季節の病院は、ただでさえ緊張や不安で心が縮こまりがちです。そんな中、“少しでもラクに、そしてちょっと気分よく”過ごすために気づいた、わたしなりの服装のくふうがあります。検診を控えている方の参考になりつつ、しばらく検診から離れていた方にも「そろそろ行ってみようかな」と思ってもらえる、そんなやさしいきっかけになれたら嬉しいです。
8年前の病気、そして今
8年前にトリプルネガティブ乳がんを患い、その後二度の再発を経験しました。
治療を重ね、今は一年に一度の検診だけでよくなり、日常を大満喫しています。
先日も、血液検査・エコー・CT・マンモグラフィーと、フルコースの検査を受けてきました。
今回は、そのときに改めて実感した「スムーズに動ける服装」についてご紹介します。
冬の検診は“着すぎない温かさ”がカギ
わたしの検診は12月。
寒いからと着込んでしまうと、検査ごとの脱ぎ着がとにかく大変……。
“少ない枚数でちゃんと温かい”が理想です。
CTでは“金具ゼロ”が時短のポイント
CT検査では、金具のついた服はすべて脱がなくてはいけません。でも、金具がなければそのまま検査できるので、着替えの手間がぐっと減ります。
気をつけたいポイントはこの3つ:
- 下着のアジャスター(金具)がないものを選ぶ
- ボトムスはウエストゴム(ファスナーも金具なのでNG)
- 寒い日はカイロを貼りがちですが、カイロもNG。検査が終わってから貼りましょう。
この3点だけで、検査の流れがとてもスムーズになります。
マンモとエコーの日は“上下分かれた服”一択
マンモグラフィーとエコーでは、上半身すべて脱ぎます。
ワンピースを着ていくと、ぜんぶ脱いでしまうことになるので、少し恥ずかしい状態に……。
病院の検査着はありますが、結局脱ぎ着が増えてしまいます。
上下セパレートの服一択です!
わたしの“検査ファッション”はこれ

試行錯誤を重ねて、いま落ち着いているのがこのセット。
- 胸カップ付き長袖の吸湿発熱インナー(温かい&金具なし)
- 首が詰まっていないセーター(脱ぎやすく、メイクもつきにくい)
- ウエストゴムのボトムス
- 脱ぎ履きしやすい靴
- 細かいアクセサリーを入れる小さな袋(紛失防止に必須)
これだけで検査のストレスがかなり減ります。
憂うつな日こそ、すこしだけオシャレを
検査の日は、どうしても気持ちが沈みがちです。
でも、動きやすくて、お気に入りの可愛い服で行くと、それだけで気分がまぎれるんですよね。
実は院内のスタッフさんは結構見ていて、褒めてくれたりもします。
その一言で、思った以上に明るい気持ちになります。
安心できる毎日を
服装って、思っている以上に心に影響します。
大切な検診。少しでもラクに、そして心がほぐれる時間になるように。
あなたの検査の日が、少しで安心できる一日になりますように。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ
