
我が家の夏の恒例行事、石垣島旅行。
7年ほど前から通っているお気に入りの民宿は、ビーチの側にあって、石垣島のきれいな海と、満天の星空を楽しめます。でも一番のお気に入りは、民宿のお父さんお母さんが作ってくれる朝ごはんと夕ごはん。どれも美味しくて彩り豊かで、旅気分を一層盛り上げてくれます。
今回の3泊4日でいただいた朝食と夕食を、すべてイラストに描きました。焼き立ての魚、島野菜たっぷりのチャンプルーやお味噌汁……。イラストを振り返りながら、もう一度、あの時間を味わっています。
ごはんと会話の時間


民宿の食堂では、自分たち家族だけでなく、他の宿泊者さんともテーブルを囲みます。
初めましての人でも、なぜかすぐに打ち解けてしまうのがこの宿の不思議な魅力。
長年通っている常連さんたちとの再会も楽しみのひとつです。
民宿のお父さんに「大きくなったね」や、冗談交じりで「オムツはもう取れた?」なんて言われながら、子どもたちの成長にお互い驚きます。
あえて常連さんと連絡先は交換しないけれど、「また、きっとこの宿で会えるね」と自然に思える関係が心地いいのです。
未来の家族旅行を想像して



今年は、数年前にご一緒したとファミリーと再会できました。
大学生・高校生・中学生のお子さんがいらっしゃるご家族。(最初に会ったときは小学生だったはず!)
大学生にもなると、サークルやバイトで忙しくて家族と日程を合わせるのもなかなか大変。
大学生のお嬢さまだけ、途中から合流していました。
「あぁ、家族旅行のカタチって変わっていくんだな」と感じました。
予定が合わないから行かない、ではなく、ちょうどいいところを見つけていく。
心地よい過ごし方を大事にして楽しむ様子を見てとても勉強になりました。
今はまだ想像できないけれど、我が家にもそんな未来が来るのかもしれません。
夏の民宿の食堂で、島料理を味わいながら、期待と少しの切なさが入り混じった気持ちになったのでした。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ