
2024年9月、人生で初めての海外個展をニューヨークで開催。単身渡米し、現地のスタッフに助けてもらいながら、なんとか無事に会期を終え、ホッと一息ついたその帰り道……まさかのハプニング発生! 飛行機に乗ろうとしたら……耳を疑うアナウンス。まさかのバードストライクでキャンセルに。「えええええーーー! どうなるの?! わたし、無事に帰れる?!」だけどハプニングをハプニングのままで終わらせないのが、わたし流。
目的地「羽田」が急遽「ロサンゼルス」へ

ざわざわと落ち着かないラウンジで待つこと6時間。
わたしのニューヨークからの振替便が決定。
航空会社も変わり、急遽ロサンゼルスへ飛ぶことに。
ターミナルが変わる上、出発時間が迫っていたので、大急ぎでバタバタと大移動し、無事にチェックインを済ませるも、またそこでもトラブル。
保安検査が大行列。
スタッフさんに「搭乗時間が過ぎている」と、事情を話しても、「みんな並んでるから駄目だ」と言われ、あきらめモードでそのまま列に並ぶことに。
これにも乗れなかったらどうしたらいいんだろう……。
「もうここまできたら、笑うしかないよね……!」と、自分の状況に段々笑えてきました。
バードストライクが繋いでくれたご縁

それでもどうにか保安検査をパスし、搭乗口に向かうと、振替便も遅延していたようで、なんとか間に合いました。
バタバタとロサンゼルス行きの飛行機に乗り込むと、わたしの隣には日本人らしき女性が。
彼女の手元を見ると、見覚えのある航空券。わたしと同じキャンセルになった便のチケットが!!
「もしかして……??」ここは話しかけるしかない。
「もしかして、バードストライクでキャンセルになってこの便に振り替えになりました?」とわたし。
「はい、そうです!」すかさず答える彼女。
「わたしもですーーー! 大変でしたよねーーーー!」
そこから大盛り上がり!
同じハプニングを経験したことで、初対面なのに、まるで旧友のような会話が弾み、気づけば夜中のロサンゼルスに到着。真っ暗な空港内のベンチで、彼女と一緒に夜を明かしました。
夜中の空港は案外寒くて震える……。それでもどうにか笑いに変えて乗り切れたのは彼女のおかげ。
まさかのトラブルが、素敵な出会いを運んでくれました。
神戸で再会。思い出話に花を咲かせたアフタヌーンティー

そして、その彼女とは後日、再び神戸で会う約束を。
一緒にアフタヌーンティーに行くことになったのです。
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ニューヨークの空港でのドタバタが、こんな素敵なご縁につながるなんて、人生って本当に面白い。
だから、旅ってやめられない。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ