
先日、11月21日公開の映画「TOKYOタクシー」の試写会と舞台挨拶に当選して、行ってきました。
公開前なので詳しい内容は書けませんが、映画を観て、ふと胸に浮かんだことがあります。
―― 過去の自分を癒せるのは、自分だけなんだなぁ、と。
思い出したくない出来事。
ぎゅっと閉じ込めて、見ないふりをしてきた気持ち。
全部なかったことにしたい。でもそうと思えば思うほど、逆にそこだけ時間が止まってしまう。重くのしかかってくる。
でも、どんな時間がかかっても、何年かけてでも、その気持ちを感じ切ってしまうことが大切。
それが、過去の自分をそっと抱きしめることになるんだと、映画を観ながら気づきました。
このブログでも、わたしは思い出したタイミングで、過去の経験を書いてきました。
書くと心がふっと軽くなって、囚われていた気持ちから少し解放される感覚があります。
「誰かの共感につながれば」という気持ちで始めたブログだったのに、実は一番救われていたのは自分だったんだな、と今回改めて感じました。
もしかしたら、試写会に当選したこともこの気づきを受け取るためだったのかもしれません。
そして映画を観ながら、春に旅立った伯母のことも自然と浮かんできました。
1時間43分という長すぎない時間の中で、静かに、たくさんの気づきを届けてくれた映画でした。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ
