
子どもたちの間では「ボンボンドロップシール」の交換が流行っているそうです。ぷっくりふくらみのある可愛いシールで、人気すぎて売り切れ続出なのだとか。自分のために集めるだけではなく、お友達と交換して楽しんでいるのがなんだか微笑ましい。
先日、小学生のお子さんがいる同級生家族と、2年ぶりにランチをしました。子どもたちも再会を喜んで、にぎやかな昼下がり。お互いの近況を話しながら、久しぶりの時間を楽しみました。
そのとき小学生の女の子が教えてくれたのが、このシール交換でした。
宝物みたいに大切にしているシール帳を見せてもらうと、自分の“だいすき”がぎゅっと集まっていて、見ているだけで幸せな気持ちになります。
ページをめくっているうちに、ふと気づいたことがありました。
自分が買ったシールをお友達にあげて、もらったシールをまた別のお友達と交換して……。そうやって何度も繰り返していくうちに、もしかしたら巡り巡って最初に自分が手放したシールが、いつかまた手元に戻ってくるかもしれない。
その仕組みがなんだか人生みたいで、「情けは人のためならず」という言葉が少し腑に落ちた気がしました。聞くと難しく感じる言葉も、シール交換ならこんなにシンプルに教えてくれるのだと思うと、ちょっと胸があたたかくなります。
小さな女の子から、とても大きなことを教えてもらった一日でした。
今日も、気づきの途中です。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ
