
中学2年生と1年生の娘がいる我が家。
これまで1台のスマホを二人で共用させていました。LINEの使用も認めていませんでした。そんな我が家も、ついに2学期からそれぞれに1台ずつ持たせて、LINEの使用もOKすることに。
「中学生にスマホを持たせるのは早いのでは?」と悩みつつも、時代や交友関係を考えた上での決断です。
この記事では、我が家で話し合って決めたお約束ごとと、思春期の娘たちとスマホを通じて“いい関係”を保つための工夫をまとめました。
スマホを持たせる決断に至るまで
娘たちは以前から「スマホが欲しい」「LINEをしたい」と訴えていました。
わたしたち夫婦は「高校生になってからでもいい」と思っていましたが、最近は固定電話のない家庭も多く、スマホがないことでお友達との交流が難しくなっている現実も見えてきました。
「時代に合わせること」も大切。
話し合いを重ね、スマホを持たせることにしました。
スマホを持たせる前に伝えたこと
子どもたちは、生まれた時からスマホが身近にある世代。
あまりにも身近すぎて、「高価なもの」「大切に扱うべきもの」という意識が薄いように感じました。
そこで、口を酸っぱくして伝えました。
- スマホは高価なものであること
- 精密機械であり、水に弱いこと
- 毎月の維持費がかかること
その上で、一台はわたしが以前使っていたiPhoneを、もう一台は中古をネットで購入しました。
「買う」「持つ」というプロセスから、モノの価値を実感してほしいと思っています。
家族で決めた“スマホのお約束”
スマホを持たせるときに、家族でしっかりとルールを話し合いました。
- 知らない番号からの電話には出ない
- 勝手にアプリをダウンロードしない
- 勝手に課金をしない
- LINEのお友達追加は親に知らせる(交友関係を明確に)
- スマホを使う時間は朝と夜の決まった時間だけ
- 宿題や身支度を終えてから触る
- スマホを部屋に持ち込まない
- もしトラブルが起きたら一人で抱え込まずに必ず家族に相談する。
これらのお約束は、子どもたちにとって“縛り”ではなく、“安心して使うためのガイドライン”として共有しました。
ママ、怒りの限界突破エピソード(笑)
そしてここで、思春期の親なら共感してもらえるであろう“事件”が発生しました。

ある日の夜、リビングでゴロゴロしながらスマホをいじっている次女。
「さっきからずっとスマホ触っているけど、やることやったの?」と私が聞くと、
「……うん……。」と頼りない返事の次女。
しかしその後、洗面所を見てみると……。
洗濯物が出しっぱなし!! 片付けていない(怒)。

思わず感情が爆発し、就寝した娘の部屋に勢いよく入って、洗濯物を投げつけてしまいました。
そして翌朝。

何事もなかったかのように起きてきた娘の頭の上には……わたしが投げつけたパンツ。
寝ぼけ半分の娘の姿に、笑いと同時に「怒る前に一呼吸おこう」反省が入り混じる朝でした。
スマホをきっかけに、親子の会話が増える工夫
スマホは「危ないもの」ではなく、「親子のつながりを広げるツール」にもなります。
わたしが意識しているのは、「監視」よりも「共有」です。
- 娘が見つけた面白い動画やスタンプを一緒に楽しむ。(特にスタンプは、オリジナルLINEスタンプを作っているわたしにとって、とてもいい勉強になります。)
- 週に一度、「スマホトークタイム」をつくり、LINEやアプリの使い方を話し合う
- 「ダメ」と言う前に、「なぜそれをしたいの?」と気持ちを聞く
- 家族LINEで“今日のひとこと”を送り合う
こうした小さな工夫で、スマホを“距離を生む存在”から、“会話を生む存在”へと変えていけるように感じています。
心の距離を近づけるためのお助けアイテムになるように
スマホは、持たせ方しだいで「親子の橋」にも「壁」にもなります。
ルールを押しつけるのではなく、「どう使うかを一緒に考える」ことが大切。
思春期で距離ができがちな時期こそ、スマホを通じて心の距離を近づけていきたいですね。
子供の成長とともに、使い方も変わっていくはずなので、定期的にルールを見直しながらこちらでも共有したいと思います。
神戸 トラベルイラストレーター えやひろみ
